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映画「ダニエル」 シュワルツェネッガーの2世俳優が放つ魅力とは!?

パトリック·シュワルツェネッガーがセクシーながらも不気味にマイルズ·ロビンスを耽美と狂乱の世界へ誘う!!

ハリウッド2世俳優達の相反したキャラクターが放つ暗くも魅力的なホラー映画!!

 

’’ダニエル’’は野心的で恐怖心を知らない映画です。

善と悪、理性と衝動で遊離した人間の内面の崩壊をホラージャンルのアプローチで解いた大胆さは、自らをジャンル映画マニアと自任する新鋭のアダム·エジプトモーティマー監督から出ました。

そして、ハリウッドの注目される2世達の組み合わせが新鮮です。

ダニエル役のパトリック·シュワルツェネッガーは’’ターミネーター’’で知られるアーノルド·シュワルツェネッガーの息子として注目され、’’ミッドナイト·サン’’などで次第に国内に顔を広め始めました。

ルーク役のマイルズ·ロビンスも’’ショーシャンクの空に’’のティム·ロビンスと’’デッドマンウォーキング’’のスーザン·サランドンの息子として、’’ハロウィン(2018)’’に出演しています。

それ故に、マイルズ·ロビンスは本作で第52回シッチェス·カタロニア国際映画祭男優賞を受賞しました。

更に、’’アメリカンハニー:彷徨う星の歌’’で自分の存在を刻み込んだサッシャ·レーンの出演もまた際立っています。

映画’’ダニエル’’は幼い頃、銃乱射事件を直接見た衝撃を受けたルークが想像の中の友達であるダニエルに出会い悪事を犯し、自分だけの方法でダニエルを閉じ込めてから大学生になり、彼を再び呼び出すことで起こるミステリーを描いたスタイリッシュ·シームレスなストーリーです。

内気で繊細な青年と、圧倒的カリスマ性を持つ“空想上の親友”の恐ろしくも美しい関係を描いています。

’’ダニエル’’は作家ブライアン·ドリーウの小説’’イン·ディス·ウェイ·アイ·ウォーズ·セーブド(In This Way I Was Saved)’’から出発しました。

アダム·エジプト·モーティマー監督は、原作者ブライアン·ドリーウと初めて会ってから7年半経ってから映画を完成したようです。その長い準備期間にふさわしく’’ダニエル’’は比較的低予算で完成した新鋭監督の作品としては驚くべきレベルの視覚的ディテールと完成度を見せてくれます。

長期間ミュージックビデオ作業をしてきたアダム·エジプト·モーティマー監督の感覚を映画全般の視覚効果で確認する事が出来ます。身体毀損を通じた人間深淵の恐怖を表現するのに大きく役立ったビジュアル再現に注目しましょう。

 

スタッフやキャスト

脚本:アダム・エジプト・モーティマー  / ブライアン・デリュー

監督:アダム・エジプト・モーティマー

音楽:Clark

主題歌:Clark / Amor

登場人物 / 役者

ルーク・ナイチンゲール / マイルズ·ロビンス

ダニエル / パトリック・シュワルツェネッガー

キャシー / サッシャ・レイン

ソフィ / ハンナ・マークス

クレア・ナイチンゲール / メアリー・スチュアート・マスターソン

コーネリアス・ブラウン医師 / チュク・イウジ

パーシー・シグペン / ピーター・マクロビー

ジェームズ / マイケル・クオモ

リチャード / アンドリュー・ブリッジス

バリスタ / ケイティ・チャン

子供時代のルーク・ナイチンゲール / グリフィン・ロバート・フォークナー

子供時代のダニエル / ネイサン・リード

 

ダニエル  あらすじ

 

両親の離婚により孤独な幼少期を過ごしていたルーク。

唯一の心の支えは、自分以外には見えない“空想上の親友”ダニエルだった。

しかし、ある事件によって母親からダニエルと遊ぶことを禁じられたルークは、自ら彼を封印することに。

時は経ちルークは大学生になるが、際立った才能もなく人付き合いも苦手なことから、鬱屈とした日々を送っていた。

加えて精神病を患っていた母親の症状が悪化し、自分も同じようになるのではと不安が高まっていく。

ある日カウンセラーに悩みを打ち明けたルークは、かつての“空想上の親友”の存在が助けになる可能性を助言され、長年封印していたダニエルを呼び起こす。

再会から瞬く間に友情を取り戻す二人。

内気で冴えないルークとは異なり、美しく自信に満ち溢れた青年の姿で現れたダニエルは、「僕は君の一部だ」と優しく寄り添い、力強く刺激的な言葉でルークの背中を押し続ける。

 

彼の言う通りにすれば何もかもうまくいき、やがてルークの生活は一変。

大学の授業も魅力的な女性とのデートも順調に進み、自信をつけたルークは別人のように成長するが、同時にダニエルを必要としなくなっていく。

 

しかしダニエルはそばを離れようとせず、次第にルークの心身を支配しようと“侵食”を開始する。

眠るルークの口元をゆっくりとこじ開けるダニエル、日に日に自分が自分でなくなっていく感覚に怯えるルーク。どんなに叫んでも傍らで不敵に笑うだけの“親友”が、ルークを極限状態まで追い込んでいく─。果たしてダニエルとは、一体何者なのか?

公式HP-https://danielmovie.jp/-

 

ダニエル  感想

何年経っても色褪せない最強SF名作''ターミネーター''のアーノルド·シュワルツェネッガーと観る者に感動と勇気を与えたアカデミー賞の名作''ショーシャンクの空に''のティム·ロビンスといった大物俳優の2世達が初共演しました。

''ダニエル''は正統ホラーというよりは心理スリラーに近いです。ホラーの形式をとりながら、心理スリラーの面貌を遺憾なく発揮しているのです。

ダニエルを封印し、成人してから再び登場したダニエルの存在は、色々な面で映画の存在感を与えています。 多彩な表情演技とトーンを持っている上に、都市男の魅力を思う存分漂わせているので、主人公よりもっと目立つ悪役キャラクターになりました。はらはらしながらも分からない表情を見せつつ、ストーリーの緊張感を維持するのに大きく貢献しています。

主人公のルークが混乱して経験する中盤までは没入度もかなりありました。毎シーン、シーン何処に飛ぶか分からない面白さがあるとでもいいましょうか。そのような面で、心理的な部分をよく持っていったと言えます。

決して他人事ではない現代の心の病、闇。

心の拠り所、逃げ場所、そして現実。

幻覚と現実との違和感は全く感じさせない、素晴らしい演出、脚本、構成。

心の内面に訴えかけてくる二重人格的な怖さに、ダニエルの問いかけ、登場するタイミング、これに効果音、音楽、カメラワークが非常に秀逸でした。

徐々に明かされていくダニエルの正体。伏線を一気に回収、衝撃的な展開とラストに絶句します。

偶然にも、ルークを破壊する悪の存在ダニエルとヴィム·ヴェンダース監督の映画''ベルリン天使''の詩(1987)の中の天使ダニエルの名前が同じだという点を挙げながら話を結びます。

人間の喜怒哀楽を心から憧れ憐れ、不滅を捨てて人間になることを選ぶ美しい天使ダニエル。

映画の歴史で、<善の代名詞>と呼ばれる存在の名を取って、<現代人の崩壊>を象徴する悪の存在に付けたアダム·エジプト·モーティマー監督の選択は、偶然の一致というにはあまりにも冷淡で、むしろ監督の酷い冗談と言っておきたいです。

そして、誰もが知る伝説的な’’ヘルレイザー’’のピンヘッドの象徴性を意識したのか、アダム·エジプト·モーティマー監督は’’ダニエル’’でのダニエルに終始体全体を包む黒いスーツを着せ、綺麗に撫でる古典的なヘアスタイルを固守していました。お陰で、ダニエルは、ドラキュラ伯爵を連想させるビジュアルで、一人で時代とかけ離れているような感じを与えています。

この映画のポイントは、ルークの心理的崩壊が加速化する過程を身体強奪および毀損というホラージャンルの下位的特性に基づいて視覚化した事にあります。

多くのトラウマに苦しむルークに比べて、ダニエルはかえって落ち着いて冷静で、平常心を維持して混乱する現実の自我を容易に掌握してしまいます。

そんなダニエルがルークの身体の中に自分を押し入れたり、2人の肉体が垂れ下がるように、入り混じる姿は身体の正常性を当然の事と考える一般大衆に気味悪い感覚を呼び起こし、その不便な谷間を軽く越えて恐怖を誘発しようとします。

ホラー映画マニア達が長い間愛してきた身体毀損モチーフが強力な理由は、肉体性こそ視覚的に最も鮮明に人間の条件を説明する要素があるからです。

無意識に内在されたこのような不便さはホラー映画の定番素材になっており、注目すべき点です。

いつまでも謎でありながら華美な雰囲気を感じるパトリック·シュワルツェネッガーの目つきが永遠に記憶に残りそうです。

最後に、ミジャンセンの側面では、ホラー映画の独創的で成功的な先例を誠実に受け継いでおり、テーマの面では、現代人の心理的危機と自我分裂に関する警告を送るダニエルはぞっとするけれど、決して無視出来ない囁かを聞かせる有意義なホラー映画です。

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