子供が生まれる前はあんなに優しかった妻が今では子供にかかりきり、しかも子供にも夫である自分にも常にイライラしていてトゲトゲしい・・・。
特に出産直後の子育て中にそんな悩みを抱える新米パパさんは多いと思います。
ここでは子育て中、特に出産直後に妻がイライラしてしまう理由と、それに対して新米パパさんは何ができるのか、について解説してみたいと思います。
ホルモンが原因? 子育て中に妻がイライラしてしまう原因
妊娠中は豊富に分泌されていたホルモンが激減!?
出産直後の妻がイライラしてしまう原因は主にホルモンバランスにあります。
妊娠中は妊娠状態を維持するためにエストロゲンと呼ばれるホルモンが多く分泌されます。このエストロゲンは子宮内膜を厚くする作用があり、妊娠状態を維持するのに必要なホルモンですが、妊娠直後、急激に減少することがわかっています。替わりに母乳を出すホルモン、オキシトシンが多く分泌されるようになります。
このようにホルモンが減ったり増えたり、バランスが急激に崩れることで、自律神経を刺激し、常に気が張っているような状態を作り出すのです。
ホルモンバランスを元に戻す方法はあるの?
身も蓋もありませんが、ホルモンバランスが崩れるのは、妊娠前後で体が必要なホルモンを増やしたり、役目を終えたホルモンを減らしたりする自然な反応なので、ホルモンバランス自体を元に戻すのは難しいです。
自然な体の反応として、イライラする体質に変わってしまう。それは妻本人にもコントロールできません。それだけに、夫の理解と協力が不可欠なのです。
夫はどうすればいいの?
当たり前のことを当たり前にやりましょう
上に書いたように、妻がイライラしてしまうのは自然な体の反応で、防ぐことのできないことです。
では夫には何ができるのでしょうか?
答えは、一緒に子育てをする、という当たり前のことなのです。
妊娠直後に増える、母乳を出すホルモン、オキシトシンは近年の研究で「パートナーと一緒に子育てをしたい気分にさせる」効果があることがわかってきました。
子供を風呂に入れている間に妻に寝ていてもらう、泣き止まない時には交代で抱っこしてあやす、など、できることを一緒にやってあげてください。
イライラしやすい体質は変わりませんが、最大限、妻の精神的負担を減らすことができるはずです。
抱え込まない、抱え込ませない 共倒れを防ぎつつ最大限の配慮を
かといって、新米パパの自分も仕事もあり、頑張りすぎるとパパ・ママ共倒れという最悪の事態に陥ってしまいます。
・両親や友達、親戚などに積極的に頼る
・ベビーシッターなど、お金で解決できることは積極的に検討してみる
など、自分だけで抱え込まない、抱え込ませないように、工夫をしてみて下さい。
大事なのは、妻と「一緒に」どうしようか考えることなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
夫である新米パパさんに覚えておいて欲しいことは、妻はイライラしたくてしているわけではない、ということです。妻のイライラは裏返せば一緒に子育てをして欲しい、という体の内部のホルモンが引き起こす自然な欲求です。そのことをよく理解し、妻を支えてあげてください。