体調不良になった小さいこどもは、自分の言葉でなかなか上手く伝えることが出来ません。
ノロウイルスはさっきまで元気だと思ったこどもが、急に具合いが悪くなって、家中が汚されて大変な状態になったりします。
そんな時に、早めに対応しないと、他の人にもうつってしまうこともありますので、手際良く後始末をしていきましょう。
その時に使用するのは、アルコールではなくて、次亜塩素酸ナトリウムの入っている、液体のキッチンハイターや泡タイプがいいですよ。
今回は主に液体を使った方法をご紹介していきますので、いざと言う時に役立てて頂ければ幸いです。
キッチンハイターを希釈して使おう!
次亜塩素酸ナトリウムが、およそ5%のキッチンハイターを直接使用すると、白くすることはできても、消毒にはなりませんので、きちんと希釈の割合を覚えて用意しましょう。
嘔吐物にダイレクトスプレーする時は、ペットボトル500㎖に対してキャップ2杯分くらいを入れて混ぜたものを使用します。
ペットボトルのキャップ1杯がおよそ5㎖なのですが、もしも大量に欲しいならば、50倍になるように計算していきます。
後始末してからの消毒には、先ほどよりも薄めの500㎖に対して、キャップ半分くらいの2㎖で作ります。
泡タイプは、250倍の状態で、既に後始末の時に使用しやすい状態になっていますので、便利ですよ。
キッチンハイターのキャップ1杯で25㎖になりますので、こちらを使って計量する時には、使用量は変わりますので、確認してください。
消毒液は、大容量が便利です。ただ、買い物だと、重くて大変ですよね。
そんな時は、ネットショッピングが大変重宝しますよ。
我が家も、洗濯洗剤や、柔軟剤など、大容量のものは常にネットで注文。配達してもらいます。
こうすることで、日常の買い物が、減って家計にも優しくとっても楽チンになりました。
漂白剤が用意できたら、先ほどの希釈割合で、スプレーボトルに入れておきましょう。
スプレーボトルは、100均で揃いますので、いろんなサイズを買い揃えておけば、持ち運び用の消毒スプレーもできちゃいますよ。
これで準備は万端ですね。
キッチンハイターの使い方で、床の殺菌効果も期待!
まずは、きちんとマスクをして、直接触らないように、ゴム手袋やビニール手袋をはめます。
そして、できれば使い捨てのエプロンを付けたり、ゴーグルやメガネをした方がいいですよ。
汚れを取るのは、キッチンペーパーや新聞紙を使用しますが、取り除いてからすぐに捨てることができるように、ビニール袋を2重にして置いておきましょう。
処理をする時に、ウイルスが飛び散ると大変なので、まずは新聞紙などで全てを覆ってしまい、その上に50倍の液をふんだんにスプレーします。
そして、キッチンペーパーなどでひと塊に集めて、ビニール袋に入れて捨てるだけ。
袋の中にもう1度スプレーしたり、先に袋に入れて置いたりして、きちんと消毒をしておきましょう。
嘔吐物が無くなっても、まだきちんと除菌できてる訳ではありませんので、キッチンペーパーなどを広げてスプレーをして、10分くらいそのまま消毒をしていきます。
この時、あまり広がらないようにスプレーしましょう。
吸い込まないように、マスクもチキンとしておきましょうね。
放置した後に、キレイに汚れを拭き取ってから水拭きをして、手袋など使用した物全てを、ビニール袋に入れて捨てましょう。
後片付けをして消毒をしている間は、ウイルスや有毒ガスを吸わないように、必ず換気をしっかりしてから行ってください。
キッチンハイターで洗濯!衣服についたノロウイルスも消毒!
衣服を洗濯機に直接入れたいと思っても、嘔吐物の処理をしただけでは、先ほどと同じくウイルスは残っていますので、まずは消毒液でキレイにしていきましょう。
250倍の消毒液に浸したり、吹きかけたら、染み込んだ液体をきちんと落とすようにすすぎをします。
カーペットなど洗濯するのが難しい物は、使用した後に、しっかり水拭きをしてください。
普段の洗濯で衣類用に使用する漂白剤には、次亜塩素酸ナトリウムではない、酸素系のものがありますが、確実に殺菌することはできません。
そして次亜塩素酸ナトリウムと酸素系漂白剤の2つを混ぜてしまうと、有毒ガスが発生してしまいますので、とても危険です。
色柄ものに酸素系を使いたい時には、消毒している服と混ざらないように、気をつけましょう。
そして物によって、変色するかもしれませんので目立たないところに確認してみて、もしも変色させたくなかったら、高温のお湯で消毒する方法もありますので、そちらを試してください。
キッチンハイターの成分濃度には期限がある!
実は、キッチンハイターの成分である次亜塩素酸ナトリウムは、1度使用してから長い間放っておくと、消毒用としてはあまり効き目はありません。
日光に直接当ててしまったり、温度変化があると、塩素の濃度が下がってしまいますので、希釈してしまったら、その日のうちに使い切るのが良いようです。
もしも、こどもが間違って飲んでしまわないように、終わったらすぐに捨てることがおすすめです。
薄めずに、ボトルのままでも開封したら、2年以内に使い切るようにしてください。
もしも、いつ購入したのか忘れてしまったのならば、塩素の濃度が変わっている可能性があるので、新しく購入して使うのがいいと思います。
まとめ
こどもが小さい時に、冬などでノロウイルスにかかることがありますので、いざという時に、きちんと対応できるように、使い捨てのビニール手袋などを準備しておくと便利ですよ。
その時に、慌てることのないように、希釈の仕方や処理の手順もきちんと覚えておきましょう。
片付けをしながら、自分が体調不良にならないように、そして、有毒ガスが発生しても吸いこまないように、窓を開けたりと換気をしっかり行ってください。
ノロウイルスにならないためにも、手洗いなどを毎日こまめにするように心がけるといいかもしれませんね。
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