
こう言ったなやみに答えます。
本記事のテーマ
大雨 地震 津波 土砂 台風 災害避難情報が変わりました 命を守る行動とは どう変わるのか、どうすればいいのか解説します。【元防災担当者】
2021年5月20日より避難レベルの発表が変更されます。
具体的には、
避難レベルの3が出た段階で、高齢者以外の人も避難する準備を始め、危険を感じたら自主的に避難するタイミングに変更されたと言うことです。
これまでは、高齢者は避難の準備しましょうね程度だったんですね。
そして避難レベル4は、避難勧告ではなく、避難指示となりましたので、危険な場所からは、全員避難する必要があると言うことです。
避難レベル5では安全な場所への移動もできない状態となっていますので、それまでに避難する必要があります。
これまでも、警戒レベルが曖昧であったことから、避難が遅れ自宅に留まった住民が被害に遭うと言うケースは数え切れないほど発生しています。
内閣府HPより http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/
線状降水帯とは
線状降水帯(せんじょうこうすいたい)は、「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50 - 300 km程度、幅20 - 50 km程度の強い降水をともなう雨域」(気象庁が天気予報等で用いる予報用語)である[1]。
日本でこの用語が頻繁に用いられるようになったのは、2014年の平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害以降とみられる[2]。
ウィキペディア(Wikipedia)より引用
近年になって、局地的な大雨が非常に多く発生していることが問題視されています。
日本では、1990年代から、こう言った集中豪雨が発生する地域が線状になることが指摘されており、毎年のように洪水被害が日本の何処かで起きていると言っても過言ではない状況となってきています。
局地的な大雨で、川が氾濫し、住宅が流されると言う災害が後を経ちません。
近年では、平成24年7月九州北部豪雨[2]、平成25年8月秋田・岩手豪雨[2]、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害[6]、平成27年9月関東・東北豪雨[6]、平成29年7月九州北部豪雨[6]、平成30年7月豪雨(西日本豪雨)[7]、令和2年7月豪雨[8]で発生した。
ウィキペディア(Wikipedia)より引用
線状降水帯の予報が出た段階で、速やかに安全な場所へ避難する。
これこそが、命を守る選択となることは明らかです。
まだ記憶に新しい3.11東日本大震災から、今年で丸10年が経ちました。
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名されたこの地震の規模は「マグニチュード(地震規模)は9.0」を記録し、国内観測史上最大であり、これほど大きな地震が起こすであろう被害も想定を遥かに超えるものでした。
1995年の阪神・淡路大震災でも、その被害は甚大なものでしたが、当時の記録ではマグニチュードは7.3というものでした。
それほど大きな震源地から近い、宮城県栗原市では震度7を記録しています。
津波というものが映画でしかみたことがない世代にとって、全く異なる実際の津波。
海面が上昇してくる恐怖は想像を絶するものでした。
激しい揺れはあらゆる物を破壊し、巨大な津波に襲われた東北の街は、住宅、田畑、車、あたり全体が海にのみ込まれてしまいました。
そして、大規模火災、10年経ってもまだ故郷に戻れない多くの人がいる状況。
もう、うちの町は大丈夫という、根拠のない自信はなんの役にも立ちません。
命を守る行動とは
文字通り、命を守るために必要な行動を取るということですが、多くの人が、人任せ。
避難指示が出ても、大丈夫。いままで避難したことがないから、家の方が安全。
こう言った、根拠のない自信こそが、命を守る行動の足枷になっているということは言うまでもありません。
日頃から、自分の住んでいる地域がどう言った災害に弱いのか、改めて確認しておく必要がありますね。
もちろん、海沿いや川沿いに住宅がある地域は、日本全国に多く存在します。
そして、各都道府県市町村も、浸水被害のハザードマップを公開しています。
自分の住んでいる地域が浸水被害の地域に指定しているのであれば、少しでも高い場所への避難が必要です。
とはいえ、地盤がゆるい高台に避難してしまうと、崖崩れが起きてしまう可能性もあります。
これまで崖崩れを起こしていないところで、崖崩れが起きる。
これが、これからの常識となるかもしれません。
実際、私の住んでいた地域でも、崖崩れなんて起きないと思っていましたが、実際に起きてしまい、道路が寸断されたことも記憶に新しいものです。
もはや、どこが安全なのか、わからない状態ではありますが、自分の家が崖の近くなのであれば、そうでない場所へ大雨が降る前に移動することが大切です。
お住まいの市区町村では、避難場所が指定されています。
線状降水帯の予報がわかれば、早めの避難が大切です。
避難所に持っていくもので、その後の避難生活に大きな差が生じます。
具体的には、何を持っていけば良いのでしょう。
まとめ
これまでの避難勧告はどうすればいいのかわかりにくいものでした。
明日からは、避難勧告ではなく、避難指示となりますから、レベル4になる前に避難行動を起こすようにしておくようにしましょう。
そのためにも避難時の準備は、日頃から心得ておくようにすることが非常に重要です。
自分の命は自分で守る。
このことこそが、命を守る行動につながると私は考えます。