公務員って、どんな仕事するのかな?
市役所の窓口業務くらいしかイメージないなあ。
こんな疑問に答えます。
公務員歴42年で経験した仕事内容から、経験談を交えてご紹介しましょう。
この記事では ・公務員って市役所の窓口で座ってるだけ? ・公務員はブラック企業 ・仕事は選べない
について解説していきます
公務員って市役所の窓口で座ってるだけ?
公務員試験を受けるきっかけになったのは、地元の市役所窓口を見て、来庁者対応をしている以外は座っている人が多いと言った印象を単純に受け、仕事も難しくないし、一生安定しているし、周りも公務員が多かったことから、公務員になることに何の抵抗もなかった。
ところが、配属されたところは、市役所の窓口ではなく、建設局というところで主に契約に携わる部署だった。
いわゆる道路工事や、業務委託、物品購入の入札をしていたんですね。
当時は、いろんな企業が名刺を配り挨拶に来ていました。
工事発注の随意契約など、特名性に優れている理由があれば取れた時代です。
今では、競争入札が当たり前ですが、当時は入札といえば談合でした。
事前に業者間で、次の落札業者が決められていたと言います。
もちろん、その仕事をしている時はそんなこと全く知る由もありません。
実際私がしていたのは、主に物品購入に関する発注や在庫管理でした。
つまり、就職してからは、想像と違う業務内容の連続で、公務員という仕事の幅の広さに驚きを隠せませんでした。
現代では、公務員もテレワークの時代です。
公務員はブラック企業
公務員の仕事は9時から17時半まで。
当時は土曜日も半日開庁していましたが、基本的な労働時間はそこからでした。
残業が22時や23時まで続くことは、当たり前の時代です。
残業手当は出ますが、当時の高卒の基本給は10万程度。
ブラック企業と違うところは、雀の涙ほどの残業手当でも、しっかりと支払われると言ったところでしょうか。
残業しても、時給はアルバイト程度とさほど変わりませんでした。
労働環境としては、最悪ですね。
訴えれば労基法違反で責任問題でしょうね。
でも、就職したての頃は、10万円を超える金額というのは大金でしたし、誰もそんなことをする人はいませんでした。
こんなブラック企業なら、やめるといって、離職する人もいましたよ。
仕事は選べない
4年ごと、速い人は1年でも、人事異動で全く違う部署へ配置転換させられます。
全く経験のない所に配属させられるので、今までのノウハウは全く役に立ちません。
あるのは、人との繋がりだけ。
時には、そんな人とのつながりもまったくないところへ配置転換されることもあります。
仕事ができる人というのはどんな部署に行っても仕事ができるもので、事務仕事ならそのマニュアルがあるので、基本的なことは変わらずできるようになっています。
しかし、仕事ができない人というのもかならず、どこの部署にもいるもので、そう言った人には重要な仕事は任されることはありません。
いわゆる誰にでもできる仕事というのがあります。
なので、ゆるーく退職まで首にならずに働きたいのであれば、仕事を徹底してできないキャラに徹することでそう言った仕事につくことができます。
まじめに仕事をしていれば、必ず昇進もしますし、重要な任務も任されます。ほとんどの公務員はまじめなので、みんな苦労して激務に耐えながら仕事をこなしていってます。
なのでいわゆる「公務員=ひま」という方程式は、内部事情を知らない勝手な妄想に過ぎなかったというわけです。
中には、不良公務員と言われる仕事ができない人がいますが、その人たちを首にできなかったわけです。しかし、現在では、人事評価制度というものがあり、ランク付けがされます。
最下位ランクが継続してつくようなら、最悪、分限処分ということになります。
まとめ
公務員が暇だというのは、まったくのデマ。
公務員しかわからないと思いますが、民間を経験した人も、公務員がこんなに忙しいと気づかず公務員に転職してきた方も多いですよ。
病気休職を繰り返し、いつまでも公務員ということができないようになっている今の制度では、不良公務員は排除されるようになっています。
なので、現職を続けていることは、少なくとも、不良公務員ではないということですね。
中には、市民対応もできず腐った職員もいますが、そう言った職員は人事評価が最低になります。この人事評価制度には賛否両論あります。
世間で言う税金泥棒と言われる部類の公務員がこれにあたります。
こういった人たちを採用しなければいけなかった暗黒の時代というのもあったというわけです。
それが、現代でも尾を引いていて、公務員は給料減らない税金泥棒なんて言われることが当たり前になってきたわけです。
実際は減るんですけどね。
振り返ると、公務員になって良かったと思うことばかりです。
今回は以上です。